1. 基幹システムに精通したBI経験豊富なアグニコンサルティング
  2. 導入事例
  3. 導入事例詳細②

導入事例詳細②

碧川 琢哉 氏(右)と 関崎 みどり 氏(左)

フレグランス・アロマケミカル事業本部
フレグランス・アロマケミカル販売部 部長
碧川 琢哉 氏(右)
フレグランス・アロマケミカル事業本部
フレグランス・アロマケミカル企画部 副部長
関崎 みどり 氏(左)

TAKASAGO 高砂香料工業株式会社様

QlikView®導入でグローバルレベルの売上の経年変化を瞬時に参照
為替変動などを加味した比較で事業収支が明確化

世界中でビジネスを展開している特性上、為替変動なども考慮した複数年の売上推移の参照が必要でした。そのデータの分析はもとより集計作業だけでも大変です。QlikView®は、そうした要件を含めた経年の推移を、瞬時に把握することを可能にしました

香料業界のリーディングカンパニーとして、グローバルビジネスを展開する高砂香料工業。同社が展開する事業の一つであるアロマケミカル事業には、数値管理・分析を行うツールがなく、集計ソフトが得意な海外拠点の担当者がExcelで独自に構築したDBで売上集計・分析をおこなっていました。しかし、単に売上と数量の管理に留まり、利益を把握するDB化ができず、利益管理や分析は手作業に依存していました。さらに、年月の経過とともに扱うデータ量が増加してExcelでの処理が限界に近づき、個人によるデータ管理にはセキュリティ上の不安もありました。そこで日本本社でプロジェクトを立ち上げ、新たなBIツールの導入を検討した結果、既にスペイン工場で導入していたQlikView®の採用を決定しました。QlikView®により、属人化した環境から脱却。課題であった為替変動の影響なども考慮した売上の経年変化を容易に参照できるようになり、別途に処理していた利益管理も一つのシステムで可能になりました。また、サーバーへのデータ集約で、セキュリティ向上にも貢献しています。今後は、現場の要望に応じてさまざまな分析にQlikView®を活用していく予定です。

プロジェクトを発足し、グローバルでの利益把握を目指す

高砂香料工業は、1920年の創業以来「技術立脚の精神に則り社会に貢献する」を企業理念に、香料業界をリードしてきました。
現在、世界27の国と地域に拠点を設けるグローバルな香料会社として、それぞれの地域の文化や嗜好性、市場に適した信頼される製品を供給しています。

同社のアロマケミカル事業は、高度な技術を駆使して合成した単品香料を開発・提供しています。1983年には世界初となる不斉合成によるl-メントールの工業化に成功し、革新的なアロマケミカルの開発を続けてきました。これらの香料は、世界中でフレーバー、フレグランスに利用されています。
「アロマケミカル事業では、国内外に8ヶ所の販売拠を展開し、製造は2カ国でおこなっています。売上は海外が7割を占めています。」とビジネスの状況について、フレグランス・アロマケミカル事業本部アロマケミカル販売部部長の碧川琢哉氏は説明します。これまでアロマミカル事業に対するグローバルでの統一した売上管理のシステムが無く、海外拠点にいる営業担当者がExcelで独自に構築したデータベースに、各拠点の担当者がデータを送り、各拠点の数字を纏めた上で、関係者に公開するという作業をおこなっていました。

しかし、DBには過去10数年分のデータが蓄積しており、Excelで処理するには負荷が大きく、動作に影響を及ぼすまでになっていました。「また、DBを作った当初は売り上げ分析を目的としたものではなく、商品の価格や数量の管理が目的だったため、売上と数量のみのデータでした。そのため、戦略的ツールに欠かせない利益については、別途計算せざるを得ない状況でした。」と碧川氏は課題を挙げます。

こうした属人化したシステムを会社所有のものに変え、データの蓄積が主であったDBを戦略的ツールとして使用するため、同社は、「ACGSS(Aroma Chemical Global SalesStatistics)プロジェクト」を発足。日本で新たにDBを構築することになりました。その核となるBIプラットフォームに採用されたのがQlikView®でした。

要件定義を不要としたシステム構築とグローバルサポートが決め手

QlikView®に着目した理由について碧川氏は次のように語ります。
「従来から弊社で使用していたBIツールに載せる事も検討しましたが、グローバルサポートがありませんでした。一方、QlikView®は2012年から導入していたスペイン工場で高く評価され、グローバルのサポート体制がある点が決め手になりました。」新システムの検討自体は2013年から進めていましたが、正式なプロジェクトは2014年初頭に発足しました。同年3月から現状確認、要件確認などを進めて、7月よりテストを実施して使用を開始しました。現在もレポートの設計、集計項目の追加などの作り込みを進めています。
「新システムの構築にあたり、弊社のIT部門からは『要件定義はユーザー部門が主導してまとめなければならない』と言われ、過去の膨大な要件定義のドキュメントを見せられて途方に暮れましたが、QlikView®であればプロセスを細かく定義せず、先に必要なデータを取り込んでからどのような分析項目を作成するかを検討することができました。また、予算や期間は大幅に膨らむのが通例であるとの事でしたが、アグニコンサルティングが的確にサポートしてくれたおかげもあって、当初の予定、予算を超えることなくカットオーバーできました。」とフレグランス・アロマケミカル企画部 副部長の関崎みどり氏は評価します。

レポート作成が圧倒的に楽 データ整備の必要性に"気付けた"

レポート作成が圧倒的に楽
データ整備の必要性に"気付けた"

QlikView®は、日本と海外現地法人のアロマケミカル営業部門の管理者、担当者が活用しています。
「データ量が増えるにつれ、集計処理に多くの時間を費やしてしまうことも問題でした。その点、QlikView®は大量データの高速処理が可能で、これまで難しかった月ベースのさまざまな売上集計が確実できるようになると判断しました。現在では、各現地法人の基幹システムから出力された売上データから、全体、地域別、得意先別の売上や数量、粗利、営業利益などについて、月別、期別でも容易に参照することが可能になり、レポート作成の時間が圧倒的に短縮しています。また、自分でダッシュボードやレポートを容易に作成できるため、その場で簡単に分析やシミュレーションを行う事ができるようになりました」と関崎氏は説明します。データの集計が容易になったことで、これまで隠れていた問題が見えてきたといいます。
「弊社は拠点ごとに使用している言語が違うため、同じ社名や品名であっても、微妙にスペルが異なっているケースも多かったのです。QlikView®導入は、こうしたデータ整備の必要性に気付いたことも効果の一つで、今ではテーブルの統一が進んだ事によりシンプルなDBとなりました。」

経年変化の容易な参照が可能に
セキュリティも向上

もう一つの効果として、碧川氏が挙げるのが経年変化の的確な把握です。同社のビジネスの特性として、販売は1年分の契約など長期のタームが普通で、3年契約というケースも稀にあるといいます。
「われわれにとって週間、月間といった短期間の変化への対応ではなく、数年単位の比較で傾向を把握することが求められます。たとえば、過去3年間で売上が伸張していても、それが数量の増加によるものなのか、為替変動によるものなのか、比較できないと本質が見えてきません」
従来は、年間のデータを参照できても、経年変化を参照するには個別にまとめた年間データを開いて比較する必要がありました。
しかし、1年分のデータを開くだけでもExcelの性質上PCの負荷が大きく、複数年分のデータとなると開くだけで膨大な時間が掛かることがありました。
「それもQlikView®によって、経年の推移を為替変動など複数の要素を加味したデータを、瞬時に見られるようになったことで、売上や利益の変動が一目瞭然となりました。」

データはサーバーでの一括管理としました。これまでは、作業負荷を軽減するために、各自で必要なデータをすべてPCに落としていたため、端末の紛失、置忘れなどによる情報流出のリスクを防止でき、セキュリティやコンプライアンス面でも大きなメリットといいます。
ユーザー主導での使いやすさ、メリットを確認できたことから、今後はQlikView®を他の事業部に展開することも検討していく方針です。

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